crafts days note記事 執筆者リスト

土岐千尋

[木彫]作品づくりを始めてからもう16年が経ちますが、木彫の作品を販売するようになってからはまだまだ一年半。ずっと彫刻のものを作りたいと思ってはいたのですが、最初は何を作ったらいいのかもわかりませんでした。そんな私にヒントをくれたのが息子です。息子は毎年、お誕生日に祖父母から図鑑をプレゼントしてもらっています。その年は深海生物の図鑑。まだ字が読めない息子にその本を読んであげているうちに「形」の面白さが気になってしまいました。気持ち悪いものも多いのですが「こんな形の生き物がいるなんて」と驚いたのを覚えています。やがて、生き物のような、植物のようなカタチの木彫作品が出来上がりました。ピアスやブローチなどが中心ですが、お皿やカトラリーも作っています。

Wildcats Glass House • 前田一郎

[フタのあるコップ]シャーレのような縁が立ち上がった小皿を作っている時に、ふと思い立って、縁を折り曲げれば、フタになるんじゃないかなと、試しに作ったものだった。あまりに安易だったし、少し滑稽さを匂わせている。なにやってんのさ〜と、嘲笑気味にからかわれるものと思っていた。しかし、見た人の反応は違った。不思議なものを見るようで楽しそうだった。「なにに使うんですか?」一応そんな質問には答えを用意してあった。「上にはおつまみを、下のコップには、これだけだよと我慢して一杯分の酒を入れて、、」ひとそれぞれにいろいろな使い方を思いつくものだ。薬味とつゆで冷麦、ざるそば。チョコとアイスコーヒー。和菓子とお茶。コーヒーとアイスクリームでアフォガード、これはどっちがコーヒーで、どっちがアイスクリームなのだろう?上の皿に穴を開ければ、ヒヤシンスが置けるね、それは勘弁してください。

コバヤシユウジ

[木のリンゴ]5年前から長野ADC(アートディレクターズクラブ)審査会の受賞トロフィーとしてシナ材の白い木のリンゴを製作させていただいています。全国各地にADCは存在し、毎年行われる各地の審査会での受賞トロフィーは毎年変更するのですが、長野ADCのみ毎年わたしが作った木のリンゴを使っていただいています。初年度の審査委員長の方が授賞式の席で「長野は毎年この木のリンゴでいこう!ずっと木のリンゴ!」とおっしゃったのを機にそうなりました。ありがたいことです。

ひつじのめぐみ 山本さよ子

[手編みの帽子]好みの毛糸で帽子を手編みしています。 好きな毛糸を紡ぎ、好きな形に編む。 羊の毛から好きなように作ります。 羊からの恵みを大切に存分に使います。 羊の息吹を感じながら手を動かします。

ieの焦がし絵

[作品]木工ロクロで挽いてカタチづくったものに、電熱ペンを用い細やかな点と線で柄を描いていきます。木の雰囲気、曲線からくるイメージ。思いついたまま、下描きはしないままにじりじり、少しずつ焦がします。

工房 月慈 滝沢 都

[作品]うちの畑で栽培・収穫した、和綿と亜麻の繊維を紡いで織った布です。現在、植物繊維は100%自給しています。

HANDWORK STILLA

[お気に入りの作品]ワイヤープランツのつぶつぶリースブローチ。ワイヤープランツの緑のリースをイメージしてつくったモチーフ。ワンピースやコート、ブラウス、お出かけの時はいつもつけています。

橋本瞳 Hitomi Hashimoto metalworks

[日常の中にあるモノの表情にフォーカスする]日常の中にあるものにふと目を向けてよくみると、意外にも繊細だったり、とても存在感があったり、妙に魅力的だったり、ちょっと気持ち悪かったり……。そういったものが溢れています。しかし、忙しない日々の中では、そういったものに目を向けることなく毎日が過ぎ去っていきます。周りにあるふとしたモノに気づく視点をいつも持って、その視点で自分の作品を見つけてもらえたら。そんな思いから、日常にあるモノの魅力的な表情にフォーカスして作品を制作しています。

Veriteco

[葉の重なり、緑色のハーモニー]色々な染めの色、植物の色彩がぎゅっと詰まった葉。葛、黄花秋桜、背高泡立草、マリーゴールド、セントジョーンズワート、赤紫蘇..….etc.染めた緑系の毛糸を端から端まで使って、葉脈ごとに色を変えて刺繍したブローチ。手染め糸ならではの、グラデーションの世界。

工房楷 佐藤愛子

[作品]柔らかな色の陶土や、眩しいほど白い磁土に色を練り込み、なんだか美味しそうな色の土たちを順番に積み上げてその断面をスライスすると、さまざまなストライプ模様を作り出すことができます。まっすぐなストライプが立体になったとき、なんとも不思議な曲線や形が見えてくるのもおもしろく、ずっと作り続けていきたい作品のひとつです。

AKI KASARA  竹廣泰介

[ブローチのこと]銀彩のブローチは一見金属の様に見えますが、硬質磁器に3回以上焼成し銀を焼き付けたものです。ヤキモノですから軽く、多様な表現も可能です。ブローチを作る上での私のコンセプトはシンプル、プリミティブ、フラット、そしてシルバー。ブローチは胸元を飾る小さなオブジェ。洋服をプライベートな画廊空間に見立てて、心の中で移りゆく自由なイメージを、ゆっくりとカタチとして提案していきたいと思います。

岡村朝子

[ホッとするうつわを]台形鉢ざっくりとした土に化粧土をぬり、描いたり、引っ掻いたり、刷り込んだり。段々と見えてくる、景色を追いかけて。「朝子さんの器でご飯を食べたらいつものご飯がより美味しくなったのよ」なんて嬉しい言葉だろう。私の作品が他の誰かの心の豊かさに繋がる感じ使っていて、あたたかい気持ちになる、ホッとする、おいしいうつわ。いつもの生活に小さな幸せを届けられたら、そんなうつわを制作できたらと思っています。

亜sian.h  津波古亜希

[ノスタルジー]ノスタルジー。この作品は数年前に制作したもので、ずっと前から感じていた制作時のエネルギー消費や溶かす、という行為についての疑問、制作年数を重ねるほど当たり前と思っている手法について一度見直せないか、と取り組んだ中で生まれたものです。工房ではずっと廃窓ガラスを砕いてまた溶かしてお皿などを作っていました。その中での制限の一つに、膨張係数の違うガラス同士は溶かし合わせられない、というものがあります。ガラスはそれぞれに膨張係数という言わば血液型の様な物をもっていて、同じ様に見える透明の窓ガラスでも溶かし合わせると割れることがあります。瓶などもそうです。色々なところから廃ガラスを集めて使用している私にとってそれは一つのネックであり、ストレスでした。そこでまず、溶かし合わせなければならない、という自分の限定的な考えを見直してみようと思いたち形にしました。この作品では様々な廃瓶をカットしてそれぞれに穴を開けて、金属のネジを使い、組み直して花器にしています。数年前の実験的な作品ですが、まだ完成形に完全に納得出来ておらず、頭の中にずっとあります。ですが、ここで一旦立ち止まれたことは私の今後の制作において常に新しい考えを生み出すきっかけとなっています。またこの時まで、自分の作品の背景にあるもの、テーマやコンセプトに当たるものに名前をつけていなかったのですが、この作品に取り組むなかで「ノスタルジー」というワードに落とし込むことが出来ました。いつも私自身の記憶や見てきた景色や蓄積や色々と言葉多く説明をしてきたのですが、このノスタルジーというワードで、スッと伝わる様に感じます。いつかどこかで私の作品に出会う機会がありましたら、ぜひこのワードを通してご覧いただけたら、と思います。

あづ木クラフト 花塚光弘

[作品]「大きな雲を支える家たち」大きな雲に 押しつぶされそうな家をイメージしながら作りました。シリーズで 6種類ほど作った内の1点です。木を切り抜いて 違う種類の木をはめ込んで……。小さな木の部品を 少しずつ組み立てていきます。立体パズルで 頭の体操をしているような感じです。

goodman jewelry works 乾 哲郎

[思い出に残る作品]当時3歳だった娘とふたりで近所の公園に行き、彼女が選んだ松ぼっくりをモチーフに制作した「松ぼっくり」のシリーズ。肌寒い中はしゃぐ娘。「これは好きなかたち~」「この松ぼっくりなが~い」とか、候補をいっぱい持たされたっけな。

銅工芸 ブリキや彰三 佐藤 直

[作品]銅板を叩いて形を作る鍛金の作品です。焼きなましては打ち、焼きなましては打ち...カンカン  カンカン毎日もくもくと叩いてます。

シルバーアクセサリー chieru   大西 千絵

[塗り重ねる銀]私が使用する素材は主に銀です。それもリサイクル銀を微粉末にしたものを水で練った銀の粘土。800度の電気炉で焼成する事で純度99.9%の純銀になります。柔らかく制作の自由度が高く、写真の様にペースト状にしたものを植物に塗り重ねて使う事も可能です。樹皮などはそのまま銀に写し取る事も出来、可能性は無限大です。

シャポー チホレーヌ鎌倉 - さかうち千帆

[Sheep to Hat]羊から帽子になるまでのいくつもの工程を大切に、ひとつひとつ真心を込めて手作りしているウールフェルトの帽子です。羊の毛の房の羊毛繊維一本一本を、透けるほど薄く並べ、わずかな水分と手から伝わる振動で羊毛が徐々に密に絡まって、やがて立体的なひとつなぎの帽子に変化します。手のひらに想いを込めながら、指先の力加減で切ったり縫ったりすることもなく形作ります。だいたい20くらいの品種・毛色の羊毛と絹で、ひとつずつ帽子の色をつくっていて、色合いや風合いがどれも違います。皆さんが想像するフェルトとは、製法も手触りも軽さも全く違うハンドフェルト帽子です。

col tempo  土居 祥子

[縫い目のない革のコインケース]フィレンツェの伝統工芸品の革小物。縫わずにつくり上げる独特の技法を用い、革を水で濡らして、型に沿ってひき伸ばしたり貼り合わせることで成型。筆で染色を施し、最後に熱をあてることで独特の色彩と艶を生み出しています。イタリアでは古くから親しまれてきた形で、開けたフタにコインを出して選ぶことができます。

青樹舍硝子工房 貴島雄太朗

[最近の仕事のなかから]ディスプレイ制作などを通じて、ジュエリー分野との接点が生まれ、最近はメダルアートの展示にも参加させていただきました。久しぶりにうつわでないものの制作は新鮮でした。いつもと違う視点で自分の仕事をみるのもよい刺激です。

田中里姫

[作品]作品を作る時には何を作るかまず決めて、でも決めた物は大体作れなくて。その時に出たいろんな実験物から新しいものを見つけて作品を制作ていします。その中でも一番長く作り続けているのが「たわむ」シリーズです。具体的な形じゃなくて、作品全体から感じる美しさが好きです。それは美しい自然を見た時とか、何気なく見た夕日とかに感じる美しさに似ていると思います。ぶわーっと体の底から湧き上がってくる感覚を作品にのせて、形として残せたらなと、そんなことを考えながら作品を制作しています。

アニマル専科 真心堂 真心職人

[撮影も楽し]フェルトアニマルを中心としたもの作りの楽しみは、撮影で完結します。スマホで簡単な撮影もしますが、一眼レフのカメラに望遠レンズを付けて臨場感あふれる写真を撮るのも楽しみの一つです。

飯村わかな

[作品]「あ、今ならかける」と朝起きてすぐに筆を取り描いた『鬼』。迷っても悩んでも、こっちだよと手をさしのべてくれる。思い出の作品になっています。

亜舎 曽木朝子

[作品]【ワンピース】 素材:絹60% 綿20% 指定外繊維(大麻)20% 染料:マリーゴールド・紅茶【ストール】 素材:絹70% 綿15% 指定外繊維(大麻)15% 染料:茜

中山 秀斗

[可動式のワンハンドルの竹かご]現在作っている竹かごの取手を可動式にしたものです。以前から「丸い竹かごには取手が可動式のものが少ないけど、あったらいいのにな」と思っていたので作りました。取手は持ちやすさと見た目などのバランスを考えて、シンプルな太めのワンハンドルに。取手と本体を連結する金具も裏側がきれいに見えるように特注で作ってもらったものを使用しています。どこか外国の、ふわっとやわらかい雰囲気を持った竹かごになったので気に入っています。

無風窯 髙木逸夫

[作ること]山の中で蹴ロクロを使って作る「薪窯ライン」と、廃校の2階をお借りして制作している「灯油窯ライン」の2本立てで作陶しています。大阪出身の自分が、ここ大分の山里に住むことになった理由の一つが「薪窯で焼くため」でした。土を焼くということの本質は、薪で焼くことあるのではと考えたからです。しかし長年それでやっていると、自分の中にそこからずれているものがある。どうもそれは「安定して焼ける」という上に乗っかる技術みたいなものかもしれない、と思いました。そこから、釉薬ものを灯油窯で焼くという試みがスタート。まあ、冬場には薪窯の工房では粘土が凍るということもあるのですが。

Mariya

[ミンサーピアス]八重山地方のミンサー織をピアスにしました。活動を始めて最初の方から作っている作品です。沖縄に来た皆様がどんなものを見つけたら楽しくなるかな、という思いで作りはじめたものです。ミンサー織の文様には八重山の女性たちの「いつの世までも末永い幸せ」を願う気持ちが込められています。彼女らの美しい心が私を初心に戻してくれるような気がします。。

無限会社 岡モータース

[社史]昔、郵便局で夜間のアルバイトをしていた時の事です。目も心も疲れ切った深夜。仕事を終えて足取り重く従業員用駐車場のドアを開けると、ズラリと並んだ真っ赤な車達が何故だか「人」に見えたのでした。明日の仕事を腕組みして待っているかのような車達の迫力に圧倒され、私は咄嗟に「お疲れ様でした」と車に一礼してしまいました。駐車場を出た後もしばらくの間妙な心地でした。車が人に見えた事にも車に一礼した自分にも心底「ギョッ」と驚いた体験がその後ずっと忘れられず、この感覚をどうにか形にできないものかと粘土であれこれ模索し、こんな感じだと出来上がったのがタイヤを履いた人型の車「モータース」でした。きっかけとなった郵便局モデルの車をはじまりに、様々な車を人型車にしたのち「お前もモータースにしてやろうか!」という勢いで無節操にモータース化していきました。だんだん作り溜めたモータースで作業場が車庫のようになってきた頃、車体製造業の社長のような気持ちになり「今日も暮らしに役立たない」をキャッチコピーに無限会社岡モータースと名乗るようになりました。(香川にちゃんとした有限会社の岡モータースさんがあり、いつも申し訳なく思っています)あれから早10数年。気徳な方達に支えられ、おかげ様で弱小妄想企業ながら操業を続ける事が出来ています。暮らしの役には立ちませんが、手に取った人の眉間が緩くなり、緩んだついでにお尻のラッパが「ピース」とうっかり鳴るような、緊張フリーな車体の製造を目指してこれからも日々精進していきたいと思っています。

冨本 大輔

[蓋付五寸丼]混じりけのない綺麗な磁器土ではなく、鉄分や砂も含む土で簡素な成形をし、呉須、鉄絵、赤絵の独楽筋(こますじ、同心円状の線)を描いた器を主につくっております。最近は左右対称の独楽筋だけではなく、ふぞろいな線も描いています。

白井 隆仁 shirai ryuji

[一枚一枚花びらを重ね合わせて]古く時間を経てできたもの、朽ちてゆく姿や過程に心惹かれます。小さい頃から、道端に落ちているさびた釘やネジを拾って集めたりしておりました。何気ないものなのに、そこにはとても存在感があり、大きなエネルギーが宿っているようなそんな気さえしました。朽ちてゆく過程にもその一つ一つに物語がある、、飾らないものにも美しさがあり、自然体でありながら存在感があるものたち、そんな作品を生み出せるような仕事がしたいと思ったのがきかっけです。

kurusilver 神原裕美

[小さな草花のアクセサリー]野原や道端で風に揺られる草花に惹かれて、ひとつひとつ手の温もりを残すように。小さく、繊細なアクセサリーを創っています。

ヤマノネ硝子 加藤岳

[作品]ガラスを吹いて器を製作しています。手に馴染む。暮らしにに馴染む。決して特別なものではないけれど、日々の暮らしの中で当たり前のように使われ続ける、そんなガラスを目指しています。「目覚めの1杯の水、仕事終わりのビールのための」が出発点です。熔けた高温のガラスの持つエネルギーと、回転運動のリズムによって柔らかいガラスが形を変えていく様が、私にとってのガラスの醍醐味です。その痕跡を手にした品物から感じてもらえるよう意識しています。スキ(透明)ガラスをメインに、たまに泡を入れたり錆び鉄や真鍮と組み合わせた小物なども。

per.  久島 涼

[stickpin]近頃はスティックピンの可能性を模索しています。通常のブローチに比べ、ややクラシカルなイメージのアイテムですが、様々なアプローチで日常使いしやすいデザインを意識。キャッチ金具もオリジナルで制作することで、全体の調和を図り、素材感をより感じられるものに仕上げています。ブローチに馴染みのない方でも、こうしたさりげなく使用できるものをきっかけに興味を持って頂けたら嬉しいです。

松宮 洋二

[作品]ずいぶんと前に林道を車で走っていて、苔むしたコンクリートの擁壁に大きな工事用の大きな鉄板が立てかけてあって、カーブを過ぎてその緑の苔と鉄板のオレンジ色がパッと目に飛び込んできました。薄暗い林道の中でそこだけが輝いて見えました。自然の時間の流れにじっと耐えているような、じっと見つめているような……。あんな風な花瓶が作れたらいいな、っとそう思って試験を続けていたら、あるとき嫁さんが釉薬に少しだけ錆がついているのを見つけてくれて。そこから少しづつ今のようになってきました。この後もまだ変わっていくと思って作っています。

戸津圭一郎

[作品]りんご灰釉8寸皿近くのりんご園で剪定された木を頂き、ストーブで燃し、その後何度も何度も水簸して乾燥させて作った灰を含んだ釉薬です。あまり主張のない色合いですがお料理には合うかと思います……。

luca 田内千晴

[herbier 植物標本]作品のモチーフは野花や木の実などの身近な植物。主な素材として使用しているピッグスエードでの表現方法を模索する日々は、パズルを1ピースずつ埋めていくような感覚かもしれません。つくりたいと思った植物がすぐに形にできる時もあれば、試行錯誤を繰り返して結局断念することもあります。植物を忠実に表現しすぎて違和感を感じる時は少しアレンジしてみたり、装身具として身につけたときの雰囲気も大切。そんな風にして完成した作品を標本のように箱に入れる瞬間は、私にとって至福の時かもしれません。

鈴木美佳子

[石ものと土もの]石もの(半磁器)と土もの(陶器)で、日常使いの器を作っています。石ものには、細く硬質な線でいろいろ文様を入れています。古典の紋様もありますが、葉っぱや果実をモチーフに、器に落とし込みたいと思って作っています。土ものは、白マットやマンガン釉、白化粧など、白と黒茶の器が主です。使いやすさを重視して作っています。石ものと土もの、一見全然違って見えますが、同じ形だったり、細い線を施していたりと、共通する部分を持たせています。自分も料理が好きで、食べることも好きなので、お料理する人も、食べる人も楽しくなる器を作りたいと最近特に思います。

宇田綾

[感じたことを形に]作品を作るときは、自分の目で見て、触れて、感じたことを形にしようと心がけています。

鈴木潤吾

[カモシカの椅子]セロウ(カモシカ)という名前の椅子です。カモシカの脚をモチーフに制作しました。シンプルだけど個性的で魅力ある椅子を作りたいと考えていましたが、3年考え続けてようやく手応えを掴めたような気がした椅子です。

陶の棲 渡邊亜紗子

[作品について]“想像が膨らむもの”を目指し、語りかけてくるような造形作品と、食卓を華やかにする器を中心に制作しています。器は使い勝手を考慮した形と、色鮮やかな装飾が特徴です。色釉が少し混ざり合うように彩色しているので、窯ごとに少しづつ滲みや発色が異なるのが面白いところ。造形作品に関しては、見る人が様々な解釈をし、想像を巡らせるきっかけになれば嬉しいと思っています。考え方を切り替えることでそれぞれ新鮮な気持ちで制作できるため、どちらも私にとっては必要不可欠なものです。

からこ窯 しばたあや美

[自分が欲しいものを]こちらは餃子のタレ専用の小皿です。餃子好きからうまれたマニアックな器。自分の欲しいに向き合って、たまには無駄と思われるような物を作っていると新たなアイデアが浮かんできます。

森の種陶工所・森和良

[作品のこと]森の種陶工所は、「家の作品」と「日常使いの器」、ふたつのテーマで陶器を制作しています。「家」をテーマにした作品は、15年くらい前に、突然イメージが頭の中にぱっと現れたことがきっかけでした。今では、ティーポットやマグカップなどの食器もありますが、初めて作り始めたのが、家の中に灯りが灯る「灯りの家」です。 作り始めたころは、家の中は空っぽでしたが、床ができ、暖炉や食器棚、テーブル、食事の様子など、人の暮らす風景も作るようになってきました。どんな家にしようかと考えるところから楽しく、時間を忘れて没頭してしまうので、自分の中では創作活動と位置付けています。これは「保存食づくりが好きな人の家」です。棚に保存瓶がたくさん並んでいます。 これは「クリスマスイブの家」。テーブルの上に鶏の丸焼きやプレゼント、バラの花が活けられた花瓶を置いています。 「日常使いの器」では、現代の暮らしに寄り添い、使い勝手のよさを考えながら制作しています。最近は型を使って「たたら」で作る器が、軽くて重ねられ、円形以外の形も作ることができるので、積極的に取り組んでいます。型は自分が作り、制作は陶芸修業中の奥さんにも手伝ってもらっています。

はなぐもり 加藤未希

[柿渋染めの服]縫製から染色までひとりで制作しています。生地は上質なリネン。染色液は伊自良大実柿の柿渋。ムラ染めし、1枚1枚違う表情をした服。柿渋で様々な色が出ることを皆様に知ってもらい、昔ながらの柿渋を身近なものに感じていただきたいと思っています。

ヒラバヤシヒデユキカコウジョ

[すずめナイフ]バネもロックも無くとてもシンプルで手のひらに収まる折りたたみナイフ。初心者向けでありつつ一生の相棒にも成り得るようにデザインした初めての定番モデル。モデル名は住んでいる市での保育園年少の愛称、「すずめぐみ」より。

平戸香菜

普遍性のある流行に左右されない要素を削ぎ落としてできる形鋳金(ちゅうきん )という金属を溶解して鋳型に流し込むという伝統工芸技法で制作しています。あらゆる人の暮らしに寄り添えるものつくりをしたいと考えています。

新藤佳子 homespun Atelier

[愛すべき羊の個性]ホームスパンをしています。ホームスパンは羊毛を手紡ぎ手織りした布のこと。刈り取ったばかりの羊毛を手洗いするところから始まり、糸に紡いで、機にかけて織っています。写真の布は染めた色ではなく、羊の天然の色。羊には白以外にも、さまざまな色の羊がいます。色だけでなく柔らかいもの硬いもの、光沢のあるもの、弾力のあるもの、短いもの長いもの……。実にさまざま。その個性を生かしながら、マフラーやブランケットにしたり、コースターやポットマットをつくったりしています。

irooto 色音

【自然に向き合い『ものがたり』を表現する】生み出す色にも描くモチーフにも、それぞれにひとつひとつの『ものがたり』があります。 下記の手順で日々試行錯誤を繰り返しながら制作しています。 ①【ボタニカル(草・木・花)で手染め】綿糸を煮洗いし汚れを落とし、ひとつの色をつくるのに5~10回の染め作業をくりかえします。②【布を絞りボタニカル(草・木・花)で染める】煮洗い後、シンプルに一色で染めることもあれば、布を糸で絞り、染めることで柄を出すこともあります。布素材は、綿、麻、リネンなどの天然素材を使っています。③【定着(媒染)】も天然素材にこだわって土に還る素材で媒染液も手づくりしています。④【手縫いで描く】染め上げた糸をつかって、柄を描きストールやおくるみ、羽織りなどを制作しています。⑤【手縫いで創る】染め上げた糸や布をつかって、ブローチや針山のオブジェなどのアクセサリーを制作しています。これらすべての工程をひとりでおこなっています。

伊藤奈津美

作品和紙を生地にした漆作品を作り始めたときに、 初めて作ったのが、猪革を表面に貼り付けた「猪シリーズ」です。 地元愛媛産の和紙と猪革を贅沢に使用し、 ここから作品を制作、発信していこうという思い入れのある作品です。 他に、取っ手に猪革を使用した紙胎バッグや、 日常のこもの、アクセサリー類を制作しています。

pom by Je brille  宮瀬加奈子

[作品]手織りオリジナルテキスタイルネックレスこのチャームは、まだ子供を産む前、ネイリストの友人に施してもらったネイルにインスパイアされ、織り上げた織物で制作したものの1つ。今ではこの織物で制作したアクセサリーは、幅広い年齢層の方にご支持頂き、私の代表作となっています。

JOURNEY 草薙亮

[少しでも長く、大切に]形になったときが完成ではなく、使い込んで風合いがでて初めて完成と言えるものを目指しています。革の風合いを心ゆくまで楽しめるよう、丈夫な製法と丈夫な素材を選んでいます。丈夫に作れどモノは壊れるもので、もし不具合が出た場合は縫い直しなどの修理をします。また使っている間に生活スタイルが変われば、生活に使いやすいようリメイクをしたりと、素材を最大限楽しめるお手伝いをしています。

紙束 小泉翔

作品 「紙花束」製本の際に出る端材で紙のオブジェを作っています。断裁機で断ち落とした紙の重なりは美しいです。手製本でオーダーを受けることもあります。はじめまして

1KO(ichiko)石原じゅんこ

[作品]「立体植物」日常から飛び出した作品も少しずつ。昔から“ものづくり”が好きで布やアートフラワー・革などで作品をつくっていましたが2008年よりピッグスエード(豚革)を使った制作活動を本格的に始めました。活動以来、アクセサリーを中心に制作していますが今年から立体的な作品にも挑戦しています。スエードの革の柔らかさを生かせるように試行錯誤をしています。

kaon

[包]棉を紡ぎ草木から大地の色をいただき布を織っています。触れて嬉しくなるもの。包む・手を包む・身体を包む・心を包む。そんな日々の布として育ててもらえたら嬉しいです。

川風の調べと紡ぐ家 飯島たま

[葛の布]生き物から布を作ることを夢見て、川原で葛をとり経、緯糸を績み(糸を作り)制作した一枚です。身近な草木で染め、身近な木々の灰汁で媒染し彩り手織りをしました。仕上がった時、いつも歩いていた川原のヒカリを見つけられたようで嬉しくなりました。

enku 原田賢一

[【作品】]藍建てからはじまり革を藍染めして、お使いいただけるかたちにするまで大切に仕立てています。藍も革も天然の素材、些細な気候の変化でも繊細に工程は変わります。そして革はなかなか染まらない為、一回染めただけでは本当に薄く、革一枚染め上げるのに何日も費やしています。傷やシワなど個性のある難しい素材ほどじっくりと向き合い時間を共に過ごしているので、ほんの小さなハギレでさえも愛着がひとしおです。沢山は作れませんが、その分最初から最後まで納得いくまで手をかけています。澄み切った大空や、時には星空や海に差し込む光など自然をイメージしながら革に落とし込んで染め重ねています。素材の美しさを大切にしながら、これからも革で表現する藍で一番綺麗だと思える色を追及し続けていきたいと思っています。

kino workshop

[暮らしの中から生まれるカタチ]2007 年に自分たちの場所が欲しく、縁あって飛騨市古川町の陽当たりのよい山あいに住居兼工房を建てました。朝家事を済ませ、階段を降りて工房へ。つくりながら暮らす毎日をとても気に入っています。「こんなものあったらいいな」というものを試しにつくって、使ったりそのへんにころがしておいたりして、しばらくながめてみる。そんな時間があって作品ができてきます。

KJ

[金魚の一輪挿し]お水が入っているようで入っていない、小さな一輪挿しです。金魚すくいの帰りのイメージで制作しました。初期のころと制作方法を変えたりと試行錯誤を重ねております。

ko-ma - 朝倉綱大

[作品]主に牛革を使って、鞄や革小物、オーダー品を作っています最近では今までの鞄作りの技術を基にして、レーザー加工を利用した新しい表現に力を入れていますレーザーを使って細密にカットしたり、模様をつけたりすることで森の精霊の人形やアクセサリーを表現するのにとても役立っています繊細なカットや幾何学模様の細かさを活かした作品をぜひご覧頂ければ嬉しいです

ko-ma - 柳原麻衣

[ガラスの小さないきものたち]いつも私のまわりをとんでいる見えない小さないきもの虫のような植物のような小さな頃から心惹かれていた存在や現象一つ一つの作品は生きていて透明な森に住んでいる

工房ぐるり

[「樹から木へ」]私達は北アルプスの麓・長野県大町市にて、夫婦で木工房を営んでいます。お皿やカッティングボード、マグカップなどを中心に暮らしの周りの木工品を制作。作風の根源には「樹から木へ」というテーマが一つ大きくあります。銘木ではなくても一本一本その土地で生きてきた木のストーリーを大事にし、木の魅力を引き出すこと。作品の持ち手に自然の枝を使っているのにはそんな思いも含まれています。どこにでもあるたった一本の枝でも、切り取ってフォーカスするととても豊かな表情をしています。自然の樹木そのままの姿を残す枝から、木が育ってきた背景を想像してもらえると嬉しく思います。

工房まつした 松下純一

[木の「ねじり」かんざし]2015年、初めて出展した「クラフトフェアまつもと」が終了し、心地のよい疲れを感じながら帰路についた車の中で、ふと思いつきました。「これで簪(かんざし)ができるかも」と。当時は椅子やテーブル等の家具と器やスプーン等の生活小物、それと壁に掛けて飾れるアート作品を創っていました。そのアート作品をもっと身近なものに、アクセサリーにできないかとものかと考えていた頃の初出展でした。そうしてできた【一本棒のかんざし】髪をまとめて留めたときに、木が「ねじれ」たような形が飾りになります。「美しさ」「面白さ」という僕の作品の核になる想いを表現できた作品になりました。現在はこの「ねじり」の形を、ペンダントやピアスなどの他のアクセサリーにも展開しています。

小河幸代

[自然を感じる素材]自然素材を染めて織って、身につける布を時々ほんの少し縫って、暮らしの中で使う小物などを作っています。太細やふしのある絹糸を天然染料で染めて織ることから始まりましたが、その糸に合うウール、リネン、野蚕の糸が加わり、羊の原毛を紡いで糸にすることもしています。身の回りの草木を採ってきて染めることは楽しくて、染められる草木を庭や畑に植えて少しづつ増してもきました。写真はわっかショール、頭からかぶって首周りにふんわり色どりと温かさを添えてくれます。シルク+天然染料

Lyhica   河端洋史

[Memorial Tear 想い出の涙]ワイングラスの「形」「利便性」「可愛らしさ」を追究しています。日常生活の中の小さな悦びと、小さなストレスを包み込めるような酒器でありたいと願い、日々制作しております。耐久性、自立性、可愛らしさ、価格など、日々悩みながら一歩一歩ですw。

MauA-舞和 -  滝本恭子

[2つの世界]模様と無地。カラフルとモノトーン。ウールとシルク。シックな色合いも大好きだけど、陽気な色合いも捨てがたい。本当は「どちらかを選べば作品の世界観が統一されるのに……」といつも思います。でも、まだどれも選べない。グレーを織った次の日には、華やかな色合いを織りたくなります。シルクの滑らかさ、光沢も好きだけど、ウールの暖かさも、コットンの潔さも良いな…と。きっと私は、それぞれの世界を行ったり来たりしながら 揺らぎながら、作り続けていくのだろうと思います。白髪のおばあちゃんになったら、似合う色が変わるしね(笑)。

Mie Miyakawa

[きっかけはおばあちゃんの着物でした]英国での学生時代、ジュエリーをデザインする時にいつも「自分らしさってなんだろう」と考えていました。そして帰国後、北海道の祖父母が住んでいた家に移住したときに出逢ったのが、祖母が着ていた着物です。日本の伝統色で彩られた、やわらかな色使いのテキスタイルデザインはシルバーとの相性もよく、自分のルーツを見つけた気持ちになりました。おばあちゃんから孫へ大切に引き継いでもらえる、そんなジュエリーをこれからも丁寧につくっていきたいと思っています。

手作り靴制作 ニイヨル

[グラフィックデザインから靴制作へ]長野県・松本市の里山で手作りのオーダーメイド靴をメインに、革の履きもの、小物等を制作しています。元々グラフィックデザインの仕事をしていましたが、手でのものづくりの欲求が募り、並行して靴の制作活動を開始しました。遊びがあるものでありながらも、履きやすい・使いやすいものを目指して制作しています。

no.f 藤澤 和

[刺繍のブローチ]モチーフとして特に好きなのは結晶や鉱物です。こちらのブローチは増殖していく結晶をイメージして製作。色の移り変わりが美しくなるよう気を配りながら針を進めました。刺繍糸は市販のものでもとてもたくさんの色があり、どの作品も毎回色選びに悩みますが、こだわる部分でもあります。ヴィンテージのビーズや天然石を使い、表情に広がりを持たせる事も多いです。今後はアクセサリーだけでなく、オブジェ的なものも作ってみたいとこっそり思っています。

湯浅記央 机上工芸舎

[shape]ステンレスのみで制作したシリーズです。流れるようなラインと佇まいを意識して制作しています。

nuno*ito asobi 髙倉美保

[ちいさいいきものたち]【ちいさいいきものたち(ぬいぐるみ)】「夜中になったら動きだしそう。」そう言われることか多いですが、つい先日、ギャラリーの店主さんから「nuno*ito asobi作品をはじめて見たお客様が『ちいさいいきものたち(ぬいぐるみ)が話かけてきた。話かけてきたから、この子、連れて帰ります』と言っていた」とお聞きしました。「夜中に動きだす手前まできたぞ」と思いましたが、わたし、ホラー作家ではありませんので、よろしくお願いいたします。

奥村陶房

[まいにちつかうもの]まいにち使うものだから、ゆったり大らかなものを。余白があって、生活になじむものを。重ねてある茶色の皿はキャラメルグレーズ、(時計回りにじゃがいもプレート、80という名のカップ&ソーサー、キリコという鉢、オーバルの飴、残りはアーモンドグリーンとおうどいう名のマグ)。二枚目の写真はセータ柄のマグ。

古荘美紀

[満月皿]写真の作品は一握りの原土を土練りしないで丸く薄く伸ばして、素地の土へ貼り付けています。一握りの土から豊かな表情が焼き出されます。土練りすると均一の色味に焼きあがります。人が意図して作り出す”人工”ではなく、”自然”な模様。そのままが美しい。足元にある見逃してしまうような大事なことに、ふっと気づいてもらえたら嬉しい。伊豆の土の模様 土は美しい。土って不思議。伊豆で自ら掘ったままの土。クリーム色、ピンク、グレーなどの色の土。ひと掘りの中に、白、茶、黒など色んな色の部分があります。土を練らないで叩いて伸ばす通常、陶芸は土練りをして粘土を使用します。この伊豆の土も、土練りすると単なる赤土です。土練りしないで薄くたたいて伸ばすと、土の色の違いがまだら模様になって伸びます。紙くらいの薄さまで伸ばして、この状態でカットし、生の素地に貼り付けます。埋もれていた記憶を焼きこむ土を掘ったときの黒い部分白い部分が、自然な模様を焼きだしています。何万年もかけて蓄積された成分の無意識な模様。人が手をかけない、自然な美しい模様。土の奥底にある美しい記憶を焼きだしています。

れんげ

[作品]長野県・安曇野市で、手染めの帆布を素材とするトートバッグや小物を制作しています。

Sawori works

[作品]大切なものだけを入れておきたいようないれものを作りたいと思い生まれたシリーズです。

清原 遥

[works]直近で制作したマスク用のテキスタイルです。銀座 蔦谷書店さんからのお声掛けで、「銀座 蔦谷書店のART MASK」のフェアに参加しています。影を落とす場所によって木洩れ日も色味が変わって見えるなと思ったことから制作したKOMOREBI シリーズからピンクのテキスタイル。空が溶けていくようにさまざまな色が混ざって見えたところから想像して制作しているmelting skyシリーズからブルーのテキスタイルの2展開。知人が、夏ごろに多くの種類の布マスクを購入していたので、「そんなに替えのマスクを買うんですか?」と聞いたところ、「家にこもりきりになって落ち込んでいたおばあちゃんが、たまの買い物で外に出るときに楽しめるのがマスクの柄選びみたいだから」と言っていて、テキスタイルがつくりだすパワーを改めて知りました。今回のお仕事のご縁でも、担当の方から「(あまり柄マスクををしているのを見ない)男性にも楽しんでつけてもらえるようなマスクの選択肢を増やしたいんです」と言われて、わたしにもそういった力があるのであれば、やってみたいなと思い取り組ませていただきました。

small work camp  浜西 正

[ただの箱に見えるけれど]ただの箱に見えるけれど、この筆箱にも物語があって、物語はいつも会話からはじまるんです。「木の筆箱にあこがれてたんです。」「学校に持って行きたいなぁ。」「卓上用の筆箱にバンドして持ち歩いてるよ。」なるほど、コンパクトで蓋が固定できる筆箱が作りたいなって、作り手はぼんやり思うわけです。まず絵をかきながら頭の中で試行錯誤してイメージを固めるけど、作ってみるとイメージと違ったり、失敗したりしながら、あーでもないこうでもないと再構築していきます。失敗して形になることもよくあるんですよ。この筆箱は蓋の固定にマグネットを埋め込むのですが、あるとき失敗して、位置がずれてマグネットの効きが弱くなった。そこで閃いたんですよね。わざとずらして非対称にすれば、蓋を閉める方向によって、マグネットを効かせたり、効かせなかったりできる。つまりカバンの中ではピタッと固定されて、机の上では片手で、すっと開く便利な機能の誕生。失敗して偶然に生まれるところも、ものつくりの面白いところですね。外観は木目をつなげてシンプルにスッキリとさせる。蓋の裏がペントレーになったら便利だとか、使わない時は蓋が箱に下に収納できたたらいいんじゃないかとか、蓋の側面に勾配を付けて、指にかかりやすいようにとか、外観を邪魔しないように、機能を追加していく。そんなこんなで物語が形になっていきます。シンプルな物を複雑に考える。見た目はただのシンプルな箱だけど、機能が隠れていて、見て触った人が気付いて驚くのが面白いんですよね。そこに至る過程も知っていただけたら使い手さんも面白いし、大切に使っていただけるんじゃないかと思うんですよね。

solosolo

[草木で染める]染色家 田澤康彦です。草木を煮出し、染色をしています。solosoloは手ぬぐいからはじまり、最近は衣服を染めています。2020のこの秋で9年目になりました。纏う衣服の染色は寄り添える色だったり、引き立たせる色だったり、そのシチュエーションやその人を思い浮かべて染めます。木工作家とのコラボレーションで木を染めたり、芸術家の考える赤と青を表現してみたり、アクセサリーに添える色糸や個人のお客様からの「おまかせ染め」アパレル関係からの染めオーダーも受けています。染色、を通して植物と会話し、人につなげていくことが僕の作品作りです。

sonda studio

[素材について]沖縄には月桃という植物が自生しており、茶葉やアロマオイルとして使われるほど香り高い植物です。制作で削ぐ作業があるのですが、一瞬で部屋中心地いい香りで包まれます。沖縄の高湿地帯で育つ月桃は湿気に強く、編んだ後でもカビる事はほとんどありません。

SUGITA SO-SAKU

[スパイスミル]「食卓に刺激を」というコンセプトのもとにつくったスパイスミルです。メカニズムには耐久性、メンテナンス性の高いデンマークのセラミック刃を使用。成形には南京鉋(かんな)を使い、滑り止めも兼ねて手仕事の軌跡を残しております(黒い方は焼いて炭化させています)。補充は上の木部を抜くだけでとても簡単。胡椒、岩塩だけではなく様々なスパイスを使用できるのでお料理の表情が広がりますよ。

T-BOX 平島鉄也

[動物作品をつくっています]小さい頃から生き物が好きで、昆虫や魚を捕まえたり飼育したりしていました。水槽の前に噛り付いていつまでも眺めていたことを覚えています。自分が作品を制作するようになると、自然とその記憶がよみがえり当たり前のように生き物を制作するようになっていました。カブトムシを捕まえていたドキドキ感、魚の水槽を眺めていたワクワク感。「自分が感じていたそれらの気持ちを形にしたい」という思いで制作をしています。最近になり、昆虫を捕まえに行った森や林は少なくなり、魚を釣りに行った川はコンクリートで固められ立ち入り禁止になってきています。魚も明らかに種類が減り、自分が生きているほんの数十年の間にこれほどまでに変わるものなのかと愕然とします。今まで生きてきた中で感じてきた人間の営みと自然環境の関係。人間は何のために存在するのか……。いろいろな問題を抱えつつもこれほどの科学や文明、思想を生み出しさらに前に進もうとしている私たち人間には、やはり存在する理由があるように思えてなりません。いつしか、それらをテーマにした作品も制作するようになって行きました。しかし、それはネガティブなものではなく、建築物と動物が融合しバランスを保ち存在している理想を求める形になっていきました。作品の発想は様々ですが、基本的には動物作品が多いので「まずなんの動物にしようか?」というところから始まります。本物が観たいので水族館や動物園に行ったり、あとは図鑑を見てつくりたい動物を決めて調べます。動物には、フォルム、動き、生態、生活環境など様々な特徴があるのでその中からヒントを得てイメージを膨らませていきます。野生動物の写真集などを観ることも、動物園では分からない野生の肌艶や緊張感など本来の生き生きとした姿を感じることが出来るので大切です。一番難しいのは動物の足。間近に観られない動物は遠かったり草むらに隠れていたりして観察がなかなかできません。今ではネットの情報も多く活用していますが、なるべく実物を観るようにしています。技術的に鋳金は、制作した作品の中身を空洞にして厚みをなるべく均一にすることで鋳造の上がりが安定したり、重さを軽減出来たりします。中を空洞にしないと重くなり過ぎたり、鋳肌が荒れたり引いて凹みが出来たりします。自分の制作方法では原型を制作し、外側を完成させたあとにわざわざ中身を堀り空洞にしなければならないことがよくあります。そのとき、折角空けたからには何か仕込みたいという気持ちが湧いてきます。開けた手間が勿体ないと思ってしまうのです。そうして中にも細工がある作品が増えていきました。作品の構想には毎回苦労しています。悩んで悩んで、絞り出して決まっていく感じですが、原型を制作し始めて作業が進み、形が現れてくるとイメージが急に閃く事があります。なので制作し始めた時と完成の時では形が変わっていることもしばしば。新作が完成した時はやはり嬉しいものですが、それを発表して観た人の反応を観るのもドキドキして好きな瞬間です。そして手に取って頂けると本当に嬉しいです。

髙際紡糸製作所

[手紡ぎニット帽]原毛から紡いだ毛糸で編んだニット帽。サフォークは弾力があって紡いでいても編んでいても「モチモチ」しています。出来上がりは小さく見えるけど弾力があるので伸び、かぶるとほどよく頭を包んでくれる暖かいニット帽です。

タジェール・デ・マエダ 前田昌輝

[Sakura Straw(木製漆ストロー)]「桜の木」から削り出した「使い捨てない」ストロー。永く使い続けるため、木にできることを形に。何度でも洗って使えるよう、穴をあけ削り出したサクラ材を柿渋と拭き漆で仕上げました。まさに漆器の口当たりはこれまでのストローにはない心地よさです。

山本たろう

[作品]空や海の青が好きで、陶磁器の学校で学んでいた頃にトルコ釉を研究しました。沖縄の修行時代にシノギ技法を学び、自分なりにアレンジを加えて制作し続けています。日々の暮らしの中のアクセントになれば嬉しいです。

革仕事のお店 tasola

[作り続けている]つくり続けて10年目となる、漆皮の造形を元に生まれたiPhone Case。石川県輪島漆芸技術研修所で学んださまざまな技術を、革という素材に落とし込んでいます。漆器のように木地固めをしているので、長くご愛用いただいても形が変わらず、安心した使い心地があります。

菊地克典・工房ととか

[作品]写真は初期の頃よりずっと作り続けている椀、栃の手削り汁椀の制作途中です。右は削りたてで白木の状態。左は漆で木固め中。鑿でスパッと切っているので、断面から漆がタップリ浸み込んで丈夫な器になります。黒く見えますが透き漆です。汁椀は毎日何回も、使って、洗って、を繰り返しますが、長年使ってすり減って木地が出てきたら、上から漆をかければまたずっと使えます。そんなふうに愛用してもらえれば幸せです。

toya サトウテルノリ

[いろいろなもの]主に真鍮や銀を用いてアクセサリーや小さなアートピースを制作しています。実用性があるものもないものも、ただ等しく共通して存在しているようなものづくりを理想としています。結婚指輪からただの塊までいろいろな作品を作っています。

葵窯 坪内真弓

[animal マグカップ]信楽の土を使い、1240度で焼き上げた丈夫な器です。「日々の暮らしのお供に」「お茶の時間が楽しみになるように」そんな器づくりが目標です。

海月羊

[新サンマのペンケース]腹開きに仕上げております。使いやすいペンケースになりました(ちょっと太めの仕上がりです)。細部の表情にこだわるため、サンマを食しつつ制作しております。新サンマのくちばしは黄色いのです。そのあたりもきちんと再現しました。出来上がったサンマには墨染めを施しています。羊毛の色のみでなく染めの技法も取り入れていきたいと思ってます。

ATELIER VERT et NOIR  松島志織

[リカオンと狼犬]羊毛で小さな犬を作っています。 最近はサイトハウンドや猟犬を作ることが多いです。 クラフトフェアまつもとに初めて出展した時の応募作品はリカオンでした。 狼犬と暮らしていた女性とフェアの会場で出会い、狼犬を作るようになりました。 クラフトフェアで様々な方と犬について話をし、それが次の製作へとつながっています。

ATELIER VERT et NOIR  松島しづ

[ホームスパンのマフラー]羊毛を洗い、染め、紡いで糸にし、織って、マフラーやストール、ラグなどを作るホームスパンに取り組んでいます。 マフラーは軽く仕上げたい。そのために糸は細く紡ぎます。シルクと組み合わせたり織り方を工夫して、繊細で洗練されたホームスパンを目指しています。

works ICCO 久保田愛

[作品]ー鹿革の花かざりー鹿革の柔らかさやきめ細かさを活かしつつ、何か私なりのものを作れないかと考えた結果このような作品になりました。これまで革工芸などは経験がなかったのですが、有害鳥獣駆除の鹿革を入手できることになったのがきっかけです。昔勉強した漆芸の技法に、漆皮という皮革に漆を塗る方法があったことから、革を曲げて固定するのも良いんじゃないかと実験や試作をしてみて花かざりの形になりました。柔らかく、伸びも良い鹿革なので花の表現とも合っていたと思います。やっていくうちに色を染めたり細部の追求もしたくなり、リアルもデフォルメも好きですが革の素材感と表現とのバランスが難しいなと考えながら制作しております。

星野友里 机上工芸舎

[うつわとかたち]手びねりという技法で土に触れながらコツコツと作っています。制作を続ける中で人が“器を使うこと”に興味を持ちました。器に触れたり、形を感じることで観るとは違った表現ができるのではないかということです。器の中に自分の作りたい形を取り込むということには制限もたくさんありますが、その中で自分が生み出せる境界線のうつわやかたちを探しています。

豊田陽子 10P10C yoko toyoda

[作品]草花や自然の景色季節の空気光気配リズム記憶の結晶それらをそっとあつめて自ら手で染めたもの自ら手で染めたもの絵を描き、デザインし、職人や工場でプリントしたもの様々な表現方法を用いて制作しています。

n studio  三宅 直子

[土による日々のかたちづくり]ふだん身の回りにある出来事を、いつもと少し違った角度から、器などの生活の道具で表現しています。いつもの生活から、意外な発見を楽しんでいただくきっかけとなるものづくりをしていきたいです。写真は段ボールを石膏で型取り、土に置き換えた作品。触ると硬いのが不思議です。

NOJI(ノジ)

[【ノッポな蓋の小さな角物】]PlateBoxは、NOJIの新作角物です。3つのサイズは、市販の角型食パンに合わせて作りました。(写真は1号と2号です)もちろんパンに限らず、様々な場面でご利用頂けます。

ceramic studio Wol 石曽根沙苗

[ceramic studio Wolのこと]自然豊かな長野県松本市を拠点に、器や花器などの生活用品を中心に制作をしています。 Wol(ウォル)とは韓国語で「月」を意味する言葉。月のように穏やかに、それでいて凛とした作品を作りたいという思いから名付けました。 主役である料理や花を支える「道具」としての存在も、作品そのものの「個」としての存在も、共に美しくあるように。 使い手の方々の生活に寄り添い、共に歩んでいけるモノをお届けできるよう日々精進しています。

雲歩窯 河野史尚

[作品]室町時代の古窯を訪れた時、そこにはたくさんの陶片が散らばっていた。割れた茶わんのかけら、皿のかけら、壺のかけら、何の変哲もないかけら。大した道具も施設もなかったであろう時代にどうやってこれらを作ったのだろう。よく観てみると精製された素材ではないことが分かるが、そのひとつの破片に秘められた力を感じた。帰ってからもその思いはいつまでも続き、自分もこんな焼き物を作りたいと思った。作品には山や川から取ってきた原料を土や釉薬として使っている。冬になると、薪ストーブから出た灰を半年以上かけ精製し、原料として使用する。土には砂がかなり入っていて形成しにくいし、ろくろを引くと手がボロボロになる。手間も時間もかかるけど、最近は気に入った作品がいくらか焼けるようになった。一方でオブジェもたまに作っている。器づくりとは全く別の世界で180度振れる感じ。なにか自分の頭の隅っこに残っている断片を繋ぎ合わせるとそれが組み立てられて形になっていく。自分を解放できるので楽しんでやっている。

Naoko Nakajima Pottery

Naoko Nakajima Pottery 中島奈緒子です。愛知瀬戸、岐阜多治見にほど近い場所で、陶磁の装身具や小物を製作しております。 装身具の多くの釉薬は、調合テストを繰り返し、すり鉢で擦り、筆で1色ずつ置くように塗り、焼き上げています。 また、お洒落を考えることも好きなので、つけた時のサイズ感や薄手の生地にも綺麗につけられるように、こだわっています。土の持つ暖かさを胸元に添えてみませんか。

迫田 希久

[根かがりの籠]白樺樹皮は耐水性に優れ、丈夫で手触りは革のよう。北欧では古くから愛されている身近な暮らしの道具です。縁を松の根でかがった籠は、手入れをしながら長く使うほどに色つやが増し、味わい深く育ちます。

Niimi 新美典子

[正解のない世界]織物とは不思議なものだと、つくづく思います。糸の素材、密度、色の合わせ方。経糸と緯糸が複雑に絡み合い、その少しの違いで出来上がるものはガラリと表情を変えます。そこが魅力であり、悩みでもありますが、楽しみでもあります。柄はその都度考えながら作り上げます。糸からイメージが膨らむこともあり、魅力的な糸と出逢うと我を忘れてしまうこともしばしば……。その糸を眺めながら、新しい作品を作る想像をするのも楽しみです。

etelä

[Lily]《Lily》花と植物とヒンメリのモビール小さなヒンメリと花と植物を添えたモビール。箱のまま植物標本のように飾ることも、箱から出してモビールとして楽しむこともできる作品です。「ヒンメリにあまり馴染みのない方でも暮らしに取り入れやすいものを作りたい」そんな思いから誕生しました。

牧瀬家具製作所 牧瀬福次郎

[座編みのベンチ]和紙を編みこんだ2~3人がけのベンチです。「自分が欲しいと思えるもの」を作れるように心がけていて、毎回試行錯誤の繰り返しです。そんな中、このベンチはかなり理想に近づくことができたと思えた作品です。

山崎雄一

[自分でも使いたいと思えるものを]ガラス作家として独立して間もない頃、「自分が作りたいと思うもの」と「自分が使いたいと思うもの」がイコールではありませんでした。自分が作りたいものだけを作って満足していたように思います。今、自分がものづくりをする上で大切にしているのは、使うときのことを想像すること。「自分でも使いたいと思えるもの」を作っています。

靴工房YUTA MITSUMORI

[カラフルギリー]洋服に合わせやすいように、ブラックかダークブラウンの靴をオーダーいたいただく事が多いのですが、一日中黒の靴を縫っているとたまに変わった色を作りたくなります。「カラフルな靴つくろう!」と気まぐれでつくり始めた左右で違う配色の靴。これまで何足か製作しましたが、配色が同じものがないので世界に一足しかない靴となっています。

村井陽子

[新しい筆で描きました]最近、今まで使っていた大切な筆が壊れてしまい、新しい筆で絵付けした最初のフクロウ。これからよろしくお願いします。

吉岡星 - Glass Farm MANZO

[【 輝きは飾りじゃない 】]ガラスの30代。気がつけば酒器ばかり作ってしまうよ。 陶芸への憧れからか、ガラスっぽくないものを追求しがちですが、所謂ガラスらしい、シンプルで綺麗なモノも得意です。 切子などの研磨も得意です。やればできる子です。

安田 宏定

【作品】作品の一部分に「動き・流れ・リズム」を取り入れる事や色彩を大切にしております。また、食卓や住まいなど目に見える空間、心や頭に浮かぶ目に見えない空間のどこかを飾る作品を作りたいという思いを持って制作しています。【はじめまして】